4年ぶりに日本人大関に昇進を決めた、東関脇・琴奨菊。
上の言葉は、自身が大関昇進を目指す今場所前のインタビューでの言葉である。
琴奨菊が最後で大関昇進見送りになった先場所に引退を決めた、同じ福岡県出身大関の魁皇から場所前に声をかけられてバトンを渡されたのだという。その約束は、見事に果たされた。
ここまで、詰めの甘さで悩んできた。集中しすぎると周りが見えなくなってしまった。それを克服するために精神力の改善に努めたという。苦手な取材を積極的に受け入れ、後輩の面倒も努めて見るようにした。そして、たくさんの書籍も読破した。一番、多く読んだのは、アメリカ・メジャーリーグで10年連続200本安打を達成したイチローの書籍とのことだった。
周りの評価に惑わせられないこと。
自分と向き合って大きくなった。
